FLOW 製造の流れ
シャフト・ロータ・ステータ・ブラケット圧入編【モーターの製造・組立工程】
逢鹿電工では、モーター量産・ステータ巻線に加え、モーター製造・組立まで一貫対応を行っています。今回はその中でもモーター製造から組立工程におけるシャフトとロータ、ステータとブラケットの圧入作業について、ご紹介します。是非最後までご覧ください。
モーター製造・組立の流れ
まずは、モーターの製造・組立の流れについてご紹介します。一般的に下記の工程を経て行われます。
①ブラケット・ハウジング・エンドブラケット、シャフトの機械加工・研磨・焼入れ
②シャフトとロータ、ステータとブラケットの圧入
③組立ておよびリード線の配線
④各種検査
⑤梱包・出荷
シャフトとロータの圧入
作業流れ
①部品の精密測定と準備
シャフトとロータの寸法をマイクロメーターや三次元測定機を用いて精密に測定し、嵌め合い公差が設計値内であることを確認します。圧入面の表面粗さを測定し、必要に応じて研磨や洗浄を行います。シャフトとロータの芯振れを測定し、規定値以内であることを確認します。
②圧入方法の選定と冶具の準備
ローレット圧入、熱嵌め、キー嵌めなど、ロータの構造や要求精度に応じて最適な圧入方法を選定します。圧入時に部品を正確に保持し、位置決めするための専用冶具を準備します。熱嵌めの場合、シャフト冷却装置やローター加熱装置を準備します。
③精密圧入作業
油圧プレスの圧入速度と圧力を精密に制御し、部品に過度な負荷がかからないようにします。圧入中の荷重変化をリアルタイムで監視し、異常があれば直ちに停止します。圧入後、必要があれば、シャフトの振れを修正します。厳しい精度が求められる場合、圧入後のロータのバランス調整を、バランサーを用いておこないます。
ステータとブラケットの圧入
作業の流れ
①部品の精密測定と準備
ステータとブラケットの寸法、形状を測定し、嵌め合い状態を評価します。ステータのコイルや絶縁材に損傷がないか、入念に検査します。ステータコアとブラケットの圧入面を清掃し、圧入を阻害する不純物を取り除きます。
②圧入方法の選定と冶具の設計
ステータの構造やブラケットの形状に応じて、最適な圧入方法と冶具を設計します。圧入時のステータの変形を防ぐため、均一な圧力を加えることができる冶具を選定します。
③高精度圧入作業
油圧プレスの圧入速度と圧力を精密に制御し、ステータに無理な力がかからないようにします。圧入中のステータの位置と傾きを監視し、リアルタイムで補正します。圧入後、ステータの位置、ブラケットとの固定状態、コイルの絶縁抵抗を測定し、記録します。
モーター製造・組立なら、逢鹿電工まで
逢鹿電工では、モーター巻き線・ステータ巻き線の製造だけでなく、モーター製造・組立を一貫して対応しています。お客様のニーズに合わせて、モーターの製造を行い、品質を担保した製品を納入しています。モーター製造に関することなら、お気軽にご相談ください。