FLOW 製造の流れ
アモルファス合金(非晶質合金)を使用した高効率モーターの製作
当社では、某大学の研究用として、アモルファス合金(非晶質合金)を使用したモーターのステータとローターの製作を行いました 。アモルファス合金を用いたモーターは、次世代の高効率モーターとして非常に注目を集めています 。従来の電磁鋼板(ケイ素鋼板)を使用したモーターに比べ、エネルギーロスを劇的に減らせるのが最大の特徴です 。
しかし、その優れた特性の反面、製作には非常に高度な技術とノウハウが求められます。当社は独自の工夫と治具の自社開発により、これらの課題を解決しました。
下記に、当社のステータ・ローター製作の取り組み内容をご紹介いたします。
ステータの製作:極薄素材における絶縁対策

アモルファス合金は約0.025mmと非常に薄く、これを数千層積み重ねてSコアを形成しています 。この極薄の積層によりエッジ部が特に鋭角となるため、集中巻きでの作業時にコイル被膜が損傷する懸念がありました 。
そこで、コイルへの干渉を防ぐため、絶縁物の材質や形状を検討し対策を行いました 。これにより、損傷のない高品質なコイル巻きを実現しています。
ロータ組の製作:専用治具による精密な磁石挿入
ロータコアへ10枚の着磁済ネオジム磁石を並べて挿入する際、磁石と鋼板のスロット間のクリアランスが非常に小さく、少しでも傾くとカジリが発生してしまいます 。さらに、強烈な磁力により、磁石の破損や斜め挿入のリスクもありました。
これらの問題を防ぐため、下記のような専用の「磁石挿入治具」を自社で作成し、マグネットを挿入することで対策を行いました。

また、磁石の極性管理においては、NSチェッカーを用いてN極・S極の向きを判定しています 。
モーター製造・組立なら逢鹿電工まで
逢鹿電工では、アモルファス合金でのモーター製造にも対応しています。また、当社のノウハウを活かし、モーター製造に関わる作業に関して、コスト削減や品質向上のためのご提案を行っております。その他にも、モーター巻き線・ステータ巻き線の製造だけでなく、モーター製造・組立まで一貫して対応していますので、お客様のニーズに合わせて、モーターの製造を行い、品質を担保した製品を納入することが可能です。モーター製造に関することは、お気軽にご相談ください。